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プログラム概要

天野 浩

天野 浩

未来エレクトロニクス創成加速DII協働大学院プログラムにようこそ。プログラムコーディネーターの天野です。

このプログラムの経緯を説明します。2017年12月、シリコンバレーで青色LEDでは発明からイノベーションに至るまで30年かかったという内容の講演をしたとき、著名な投資家の方から、“投資家は30年も待てない。10年が限度である。”というご指摘を頂きました。学生だった当時、研究者に加えて生産技術に長けた人、ビジネスに長けた人が近くに居て、共同でビジネスを興したら、ひょっとしたら10年でイノベーションができたかもしれない、というのがこのプログラムを考えるきっかけでした。

その後、多くの企業を訪問して、大学での人材育成の在り方、及び企業の必要とする人材像について議論を重ねました。その結果、“学生の間に経験を積むとこが一番効果ある”、という結論に至りました。これまでは博士前期課程で就職する学生が多かったのですが、研究のほかに開発や実用化の経験を積むとなると2年では足りません。ほとんどすべての企業の担当の方々から、在学中に企業と一緒に研究・開発・実用化の経験を積んだ博士後期課程学生であれば是非うちの会社に来てほしい、とおっしゃっていただきました。そこで不足するのは、起業経験です。そこで起業支援企業の方々にもご参加いただき、Deployer-Innovator-Investigatorを輩出するためのプログラムが出来上がりました。

これまでものつくり企業の方々が大学院教育に参加するプログラムは、例えばスタンフォード大学でProgram Xがありました。しかし、起業も含めて三位一体で行うプログラムは、たぶん世界で初めてです。しかも、その目的は教育というよりも、様々な世界的な問題解決のために、次世代のリーダーである皆さんが最先端の研究成果をいち早く社会実装を行う実践の場です。その皆さんのチャレンジを支えるのはDeployer、Innovator、Investigatorそれぞれのメンターであり、研究・開発・実用化を実際に体験するにはこれ以上ない環境と自信を持っております。

世界初の試みDII協働大学院プログラムで、是非皆さんの未来を切り開くとともに、世界貢献に挑戦してください。