【活動紹介】DII3期生のグループ『D-Sub Connector』の活動を紹介します
DII協働プロジェクトとは、Deployer、Innovator、Investigatorの異なるタイプを目指す履修生でチームを結成し、他学部・他大学の学生とも協力して、実社会における未来エレクトロニクスの課題に対して取り組む、DII 4年次のカリキュラムです。
本記事では、2023年度にDII協働プロジェクトを実施したDII3期生の水野さん、森田さん、杉浦さん(2023年度に早期修了)のチーム『D-Sub Connector』の活動内容の紹介を行います。
D-Sub Connectorについて
D-Sub Connectorは研究者と学生をつなぐ実験参加者マッチングプラットフォームです。
心理学や情報学、工学などの分野では実験参加者から得たデータを用いて研究仮説の検証を行うことがあります(例:参加者がロボットを操作し、操作データからシステムを評価する)。この被験者実験では「実験参加者の募集作業が非常に大変」、「参加してくれる知人がいない」という研究者(大学院生)の切実な声があります。私たちD-Sub Connectorはこのニーズに応え、実験参加者のマッチングを促すプラットフォームを提供し、研究者の募集作業負担の軽減を目指します。
DII協働プロジェクトでの活動について
DIIプログラム3期生の森田(Deployer)と水野(Investigator)、杉浦(Innovator)の3名のチームで活動しています。市場調査やビジネスプランの構築、システム開発などの役割を分担し、博士後期課程の学業と両立してプロジェクトを進行してきました。DIIプログラムで学んできたニーズ探索やアイデア思考、ビジネスモデル設計等のスキルをフル活用することで、社会実装を見据えた活動を積極的に実施できました。また、定期的に学外メンターの方々に意見をいただいたことで、プロジェクト方針の修正や有識者へのコンタクトに繋げることができています。
これまでの成果と今後の展望
プロトタイプ版での試運用を経て、研究者が募集情報を掲載し、学生の募集情報の閲覧・参加申請を可能とするwebサイト(https://dsub-connector.com/)をリリースし、約3ヶ月でサイト閲覧者289名、マッチング件数22件(2024.4.19時点)を獲得しました。サービスを利用した研究者からは「作業負担が軽減された」との声をいただき、実験参加者からは「実験参加で研究への興味が出てきた」、「学内で報酬が得られるため、ぜひまた利用したい」のような肯定的な意見を多数いただいています。現在はサービス周知に力を入れており、チラシの掲示・配布を行なっています。
今後は、実験参加者マッチングの枠を超えた学生と学生、研究室と学生をつなぐプラットフォームを目指します。